フレデリックの文化ガイド(2021/8)

 毎年平和を祈り考える8月。今年はオリ・パラリンピックから届く清々しい感動がたくさん加わりました。コロナ禍最後の暑い夏となりますよう。

*イチオシ・シネマ*

 日本映画の話題作が上映中。まず松竹映画百周年記念・山田洋次監督の「キネマの神様」。主役だった志村けんの死後、沢田研二の代役で完成されました。若き日を演じる菅田将暉らが当時の撮影所の雰囲気を再現。奇跡の物語をぜひ!

 そして日本の原爆研究の事実を背景に、もがき揺れる青春を描く「映画 太陽の子」。黒崎博監督の下、柳楽優弥、三浦春馬、有村架純の人気実力俳優とハリウッド・スタッフの情熱が結集しました。8月に観るべきイチオシです。

 20日公開映画にも注目作が。田島列島のコミックを沖田修一監督が実写映画化した「子供はわかってあげない」(小倉コロナワールドのみ)、先日カンヌ映画祭で脚本賞を受賞した濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」(ユナイテッドシネマなかまのみ)は必見。

*イチオシ・コンサート*

切れのいい美しい音色を堪能できる「木村 大ギター・コンサート」で心地良いひとときを!弟の祐もサポート出演。9月12日(日)15時から戸畑市民会館大ホールにて。詳細は北九州労音(571・0227)へ。

*映画サークル情報*

 8月例会は大林宣彦監督の追悼上映として、中期の代表作「青春デンデケデケデケ」(92年)をやります。ベンチャーズのエレキ音に魅せられた高校生たちの青春を懐かしのサウンドと共にお楽しみください。若き日の浅野忠信も出演!

「青春デンデケデケデケ」

25日(水)14時 戸畑市民会館 大ホール

29日(日)10時 小倉昭和館

30日(月)19時 小倉昭和館