北九の仲間(2021/11/18 No.1332)
今月号の記事
連載記事
昨年を上回る署名数や行動が前進回答を引き出す
11月12日、最終団交で病気休暇の取得単位の拡大、結婚休暇・永年勤続職免の取得期間の延長を再提案させました。また、要求署名は昨年の署名数を超える3,008筆が集まったことも要求前進につながりました。
10月11日の第1回団体交渉を皮切りに、11月12日の最終団交まで(掲示内容は闘争情報記載)市職労は当局と意見交換、小交渉を積み重ね要求実現に向けたたかいを進めてきました。
要求に対する当局の回答は、期末手当の0・15月分のマイナス提案等で私たちが求めている職員が安心して働ける賃金労働条件の改善にはほど遠い内容でした。
積み上げた行動
今年も新型コロナウイルス感染症対策を考慮し、総決起集会では密にならないよう間隔をあけ、総務局への要請行動は、執行部と各評議会・部会代表者が参加。要請行動に参加できない組合員から私の一言要求カードを記入して集約し、代表者が当局に提出しました。
各評議会・部会においては各任命権者への要請行動、区長、所属長要請、職場オルグ、機関誌の発行などを行い、要求前進を求めました。
その結果、最終団交では病気休暇の時間単位での取得、結婚休暇・永年勤続職免の期間の延長を提案させたことは我々の行動が実を結んだ結果と言えます。また、要求署名、私の一言要求にご協力いただき感謝を申し上げます。
今後に向けて
しかし、正規職員と非正規職員の休暇制度の差別を無くす、初任給を含めた若年層の民間との較差の改善、高齢層職員の処遇改善、長時間過密労働の改善など引き続き多くの課題が残っています。
この課題を解決するために来年の春闘や賃金確定要求に向けて22春闘アンケートを取り組みます。みんなの声で働きがいのある職場、働きやすい職場を実現していきましょう。
連載 コロナ禍で働く人の健康②
コロナ危機は女性に打撃
10月9日に開催された、「人間らしく働くための九州セミナー」の記念講演で、浅倉むつ子早稲田大学名誉教授が、「ジェンダーの視点でみるコロナ禍における労働法の課題」とのテーマで話されました。
コロナ下での経済不況と雇用の急減は、リーマンショックによる経済不況は、男性労働者を直撃したが、コロナ危機は女性により大きな打撃を与えていると訴え、講演を始められました。
昨年4月9日国連のグレーテス事務総長は、「新型コロナウイルスの女性への影響」の中で、①すべての意思決定の場に女性を平等に参加させること、②女性に偏っているケアワークについて、平等に向けた革新的な変化を推進する事、③すべての取り組みに意図的にジェンダー視点を導入する事を政策提言しました。
ジェンダー視点の欠如がコロナ禍をより深刻化
コロナ禍における緊急時の困難は、平時(通常時)の不平等が原因と思われる。
日本のジェンダーギャップ指数は、156ケ国中120位です。ちなみにフランスは、2006年当時の比較国115ケ国中70位でしたが、今年は、男女平等を目指す法案が影響し改善され16位となっています。日本は、06年115ケ国中80位であり、ジェンダーギャップ指数でみても0.45が0.65と改善したと思われません。(指数が0が完全不平等で1が完全平等)
経済分野での男女格差は特に大きくOECD諸国の男女賃金格差ワースト3位です。この統計には、「賃金構造基本統計調査」によるデータで算出されており、非正規や賞与が除かれ、女性労働者の56%が非正規である実態や賞与を入れて算出するとさらに格差は大きくなります。
21年のイコールペイデイ、男性の一年間の収入を女性が得るには、余分に何カ月間働くことになるのかで表した値は、日本では5カ月ですが、ドイツは3月16日間で、スイスは2月22日間、オーストリアは2月25日と世界では、男女差をなくす努力がされていることが分かります。
次号へつづく
コロナ支援村 食料支援・法律相談・生活相談
北九州地区労連は、NPO労働相談センター福岡とともに、10月17日11時から16時の間、北九州市小倉北区の真鶴会館において「食糧支援とコロナ・困りごと・支援村」を取り組みました。今年4月3日(日)に続き2回目の取り組みとなり、参加者も、ナショナルセンターの垣根を越えて、全労連北九州地区労連、連合北九州地協、北九州共闘センター、全労協加盟の労働組合、フードバンク北九州ライフアゲインなどから、50人以上のボランティアが集まりました。
政党からは、立憲民主党、社民党、無所属議員が参加しました。
約5時間、食料支援に生活が困窮している方約60人が訪れ、弁護士、自治体議員、労働組合アドバイザーなどによる労働相談、法律相談、生活相談も15件ありました。
食料支援には、フードバンク北九州ライフアゲインから食料品100人分、自治労県本部、全国一般、玄洋分会、障害者就労移行支援事業所リプラひかりなどから、カンパや米2キロ35袋、5キロ60袋、ラーメン750食と多くの団体・組織から協力いただきました。
9条の会
80年前の12月8日、日本軍が真珠湾を攻撃し太平洋戦争が始まりました。市職労女性部が参加している北九州母親連開会では「召集令状(赤紙)」を再び届けることにならないように、赤紙のレプリカをチラシにして、12月に、平和を守るための街頭宣伝を行ないます。
●3日(金)
若松 昼頃 えびす神社
●4日(土)
八幡 12:00 黒崎駅
●8日(水)
門司 11:00 ゆめマート・戸畑 16:00 未定・小倉 17:00 鴎外橋
※今月の69行動は雨天の為中止としました。
働くみんなの要求・職場アンケート
自治体・公務公共関係職場に働くすべての労働者を対象に、今年もアンケートに取り組みます。
12月10日までに、お近くの市職労役員へお渡しいただくか、市職労本部へお送りください。(メール番号は「0」です。)右のQRコードからも回答できます。
国民春闘の前進をめざし、みなさんのご協力をよろしくお願いします。
キタぶら 北九州ぶらり散歩
キラキラ ぽかぽか
今年も小倉の街が、イルミネーションで彩られます。
小倉駅周辺では、小倉城口・新幹線口やあるあるCity等で行き交う人たちを楽しませています。
紫川周辺では、勝山橋や井筒屋等で光り輝くイルミネーションが、仕事帰りの心を癒
してくれています。
リバーウォークでは、15メートルのクリスマスツリーが登場。巨大ツリーは毎年楽しみにしている方も多いのでは?
門司港レトロ地区でも11月20日から点灯されます。展望室からの眺望がお勧めだそうです。
これからますます寒くなっていきますが、イルミネーションは見ているだけでこころがぽかぽかしてきます。感染予防対策をして、お出かけしてみてはいかがでしょうか?
※市職労のHPではカラーで掲載しています。
お知らせ
第405回 中央委員会
日時 11月30日(火)
18時15分~
場所 生涯学習総合センタ― 大ホール
中央委員の方はご出席おねがいします。
共済便り
インフルエンザ 通院だけでもOK
新型コロナウイルスの感染者数が落ち着いてきました。年末頃に第6波がやってくると言われています。当分の間はまだ油断のできない手洗い、消毒、うがい、マスク生活が続きそうです。
そしてこれからの時期、インフルエンザの流行にも気を付けなければいけません。予防接種や、コロナの感染対策のおかげで、インフルエンザがはやらないかもしれませんが、今年はワクチンの数が少ないと聞きます。
もしも感染してしまった時は、組合の保険、自治労連共済、医療共済の出番です。
医師による安静加療5日以上の指示があれば、通院のみでも共済金支払いの対象になります。まずはご連絡下さい。
詳しいお問い合わせは、市職労本部(内線 8ー2815)までご連絡下さい。