北九の仲間(2021/2/16 No.1323)
今月号の記事
連載記事
2021年 働くみんなの要求・職場アンケート 中間報告
職場のみなさんの声を届けます!
昨年配布しました21春闘アンケートに、ご協力いただきありがとうございました。
今年は、新型コロナに関する質問が設けられたり、QRコードによる回答をあらたに取り入れました。
中間集計の一部をお知らせいたします。
Q 生活実態は?
Q あなたの収入(年間)は?
●変わらない 53・9%
●減った 24・2%
●増えた 21・8%
Q 賃上げ要求(月額)
Q 仕事や職場の不満・不安(複数回答 上位5項目)
①賃金が安い
②人手が足りない
③職場や仕事がなくなるのではないか
④技術経験が継承されていない
⑤仕事がきつい
Q持ち帰りも含むサービス残業や・不払い残業は?
●10時間未満 20・7%
●10~20時間未満 3・1%
●20~30時間未満 0・6%
●30~45時間未満 0・2%
●サービス・不払い等はない 75・4%
約25%の方がサービス残業や不払い残業があったと答えています。
Qサービス残業や不払い残業が生じた主な理由は?(複数回答 上位5項目)
●短時間だから 37・6%
●申請しづらい雰囲気がある 22・0%
●自分の仕事が遅い 18・3%
●自分の勉強や研修 11・9%
●事前申請ができなかった 10・1%
その他に「持ち帰りの残業だから」「手当額・残業時間に上限がある」等。
Q職場の人員は?
5年前のアンケート結果では、50%の人が足りないと答えており、年々増えているようです。
Q仕事での心身の疲労
原因は?(自由記述)
●人手不足
●窓口対応に強い疲労感を感じる
●突発的な業務が発生するため
●仕事の量、責任の不平等さ
●仕事量が多く気が休まる時がないため 他
Q仕事のやりがいについて
●非常にある 22・7%
●まあまあある 55・6%
●あまりない 12・6%
●まったくない 2・0%
●どちらもいえない 7・1%
Q働く条件で改善してほしいこと(上位5項目)
①賃金・一時金の引き上げ
②人員をふやす
③年休取得促進、休暇増
④人員配置・人事異動の改善
⑤非正規雇用の待遇改善、正規化
Q新型コロナの影響による残業は月に何時間ありましたか?
●10時間未満 14・2%
●10~20時間未満 3・6%
●20~30時間未満 1・1%
●30~45時間未満 1・5%
●45~60時間未満 0・8%
●60時間以上 1・2%
●残業なし 77・6%
Q今後見直すべき職場環境(上位5項目)
①感染拡大防止のための職場環境整備
②PCR検査の拡充
③マスクなど衛生資材の備蓄
④職場の執務・作業スペース拡大
⑤労働時間短縮
【その他の意見】
▽短期介護休暇の日数を増やして欲しい
▽技術職の3年異動は早い。技術の継承出来ない
▽ボーナスを正規職員と同じ割合にしてほしい
▽安定した雇用と仕事に見合った年棒、待遇改善を
▽臨職、非常勤パートの週休の有休化
他たくさんいただきました。
市職労は最終集計をもとに21春闘に取り組みます。要求実現のためみなさんのご協力をお願いします。
不当な雇止め撤回を
11月19日福岡地裁小倉支部で北九州埠頭地位確認等請求の裁判が始まり、1月20日2回目が裁判所でありました。
北九州市の第3セクターである北九州埠頭株式会社は、門司事務所に勤務していた増田保子さんを2020年3月末をもって一方的に明確な理由を示さず雇止め(解雇)をしました。
仕事の注意・指導もなく
増田さんは17年7月から北九州埠頭の嘱託職員として採用され20年3月まで北九州市の港湾施設の管理業務に従事していました。
雇用契約は、1年ごとの更新で既に2回更新しています。北九州埠頭の求人広告では、最長5年間雇用されると記載しています。
1回目の更新時には、取締役から「増田さんは市の評判もいいので今後もよろしくお願いします」と言われ、2回目も注意など受けていません。
上司や会社への質問が誹謗?
3回目の更新時に突如、課長から「今期で契約終了」と雇止め通知書を渡され、増田さんは、理由を尋ねましたが「人事考課の結果、勤務成績と態度が基準に満たない」というだけで具体的な内容を示すことを拒んでいます。
考えられる原因は、有給休暇や病気休暇など就業規則について所長や取締役に質問や説明を求めたことが気に入らなかったのか、「会社への誹謗中傷」として「勤務態度に問題があると注意書」を渡されたことです。
しかし、嘱託職員が労働条件について、質問や意見をしたら雇止めにされる、こんなことが許されるなら有期雇用の労働者は、「契約更新」を人質に上司や会社に何も言えなくなります。
北九州埠頭株式会社は、北九州市が出資する第3セクターでもあります。公共性の高い会社が不当な雇止めをすることは許されません。
2回目では、増田さんから雇止めの理由、具体的事実を裁判所に提出することを求めました。
不当な雇止めを撤回させるために裁判勝利に向けた署名や裁判傍聴などへのご協力をお願いします。
9条の会
1月22日、ついに核兵器禁止条約が発効しました!
全国各地でこれを喜び、記念する行事が取り組まれ、同時にこの日を「核兵器の終わりの始まりとしよう」と呼び掛けが行われました。
ここ北九州でも1月24日の午後、小倉駅前にて「平和をあきらめない北九州ネット」が中心となり宣伝行動を行いました。様々な団体から約30名が集まり、リレートークを行い、この条約を国際社会で実効あるものにするために、唯一の戦争被爆国である日本政府にもこの条約に署名・批准するよう求める署名を呼びかけました。
1月22日現在、批准国はさらに増え52か国、署名は86か国。日本も署名・批准を!
北九州ぶらり散歩 キタぶら
850年の歴史 淡島神社
都市高速を門司へ走ると、右手の山に「淡島神社」の大きな看板が見えてきます。
平安時代後期六条天皇の時代(1165年~68年)に、紀伊国の式内社である淡嶋神社(和歌山県)から勧請されて創建されたと伝えられています。旧境内が1958年開通の北九州道路にかかり、現在地に。84年に社殿の全面改築・境内の整備等を行なったそうです。どおりで、建物が新しいと思っていました。
本殿内にある「おなで石」で体の悪いところをなでるとたちまちよくなると伝えられ、安産・子宝を願いお腹をなでると、元気な子を授かると言われています。針供養の神社としても有名で、毎年2月8日に針供養祭を行っています。
毎月3日・13日・23日は、淡島さまの御縁日とされ、朝市などで賑わうそうです。
古代の文字発見
88年参道の岩垣からペトログラフ(古代岩刻文字)が発見されました。ペトログラフは古代オリエント以降、環太平洋のポリネシア諸島、日本列島、イースター島、ニュージーランドにも分布しており、古代海洋部族が祭祀場に記した「神への祈り」の言葉とされ、世界的に研究されています。
毎年二月八日には「針供養(針祭り)」が斎行され、この針塚に古針・折れ針が納められます。
高穂稲荷社をアンパンマンが見守っています。毎年春と秋に五穀豊穣、商売繁盛、御家族の御隆昌を願い「稲荷社大祭」が斎行されます。
入試合格や学業成就の御利益があると信仰されています。文殊さまの石で頭や腕を撫でて御祈願します。
共済便り
労働組合が加入している共済
1月が行き、逃げる2月になりました。去る3月が来る前に、組織共済の請求を忘れた組合員さんはいませんか?
組織共済は、全ての組合員のみなさんが請求できる基本の制度です。
一番多い請求は、親の死亡弔慰金です。二番目は、結婚、出産・小学校入学祝金です。三番目は、退職餞別金です。
中でもあまり知られていないのが、傷病見舞金です。傷病で連続休業30日以上または、90日以上休業した場合に支払われます。
忘れがちな銀婚式は、請求もれが一番多いです。
3年が過ぎると時効になってしまうので、今一度ご確認をされてはどうでしょか?
その他、個人で入れる西日本自動車共済や個人年金、医療・火災など、色々な共済も取り扱っています。「あなたのくらしを守りたい、自治労連共済」に加入をお待ちしております。