北九の仲間(2021/3/16 No.1324)
今月号の記事
コロナ禍における働く人々の実態と対策~学校・保育の教育現場から~
連載記事
21春闘 市民に寄りそう市政に
コロナ対策を拡充し、いのちくらしを守ろう
市職労は2月25日(木)市立生涯学習総合センターで第153回臨時大会を開催し、21春闘方針・21春闘要求を決定し、翌日各任命権者に要求書を提出しました。
2月末で福岡県の緊急事態宣言は解除されましたが、現在クラスターが発生しており、まだまだ予断を許さない状況です。その中で、医療・保健所・給付等行う職場では住民のいのちと暮らしを守るため、日々奮闘しています。今こそ、自治体の職員増と、そこに働くすべての職員の勤務条件改善を強く求める必要があります。
主な要求
①市役所で働くすべての職員の生活の維持・改善につながる賃金労働条件の改善を。
②市民サービスを充実するため委託を見直し必要な人員確保を。
③新型コロナウイルス感染症対策や保健所機能の強化を。
④労働時間短縮、休暇制度、働きやすい職場環境を。
などです。
市職労の取り組み
①賃金労働条件の改善では、「賃金討議資料を基に学習」「評議会・区協議会・部会・職場の独自要求書提出する」「春闘アンケート結果を春闘につなげる」「職場オルグなどや、残業実態調査を行う」
②組織強化拡大では、各専門部の取組として賃金部は「賃金討議資料を作成」「春闘アンケート結果を分析」「春闘の追及点を作成する」組織部は「新規採用職員の組合加入を獲得するための取組を立案」「自治労連共済の拡大を目指す」自治研部は「行政のデジタル化などの課題について学習を深める」
③市民生活を守る取組では「地区労連など共闘団体が主催する行動、学習会に参加し学習を深める」
④平和の取組では「さよなら原発北九州集会に参加」「6・9行動を行う」です。
市職労は、要求実現に向け春闘を取り組みます。
春闘をめぐる情勢
21国民春闘は、新型コロナウイルスの世界的流行で深刻な経済状況、そして安倍政治を継承する菅政権へと変わりましたが、菅首相は自助・共助をことさら強調し、公助がコロナ禍で後退することが懸念されます。
賃上げについて経団連は、企業間で業績が違いすぎる。雇用を優先すべき、と賃上げに否定的ですが、大企業の内部留保は、19年度459兆円でさらに積み増しされています。コロナ禍以前から大企業の利益と株主への配当は、増え続けていますが、労働者への賃金は、99年からほとんど上がっていません。(図-1)
世界と比べても日本だけが賃金が低迷しています。(図-2)
日本の公務員は、多すぎるとか財政赤字を減らさなければとか言われますが、OECD17年、国・地方公務員公的部門人件費で見ると最低です。(図-3、4)
00年以降、公務員の数は減り続けていますが、財政赤字は増え続けており、人件費が財政を圧迫しているとは思えません。
行革の名の下、自治体病院や保健所など削減され、北九州市でも、各区にあった保健所が一つになり、市立病院も削減され指定管理や独立行政法人化され感染症病棟が不足し、コロナ禍での対応が厳しくなったと思われます。
春闘では、大儲けをする大企業・経営者に応分の負担を求めるとともに感染症危機を乗り越える「強い公共部門」を再建することが必要です。
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コロナ禍における働く人々の実態と対策
~学校・保育の教育現場から~
2月11日(木)、九州セミナー第3回事前学習会がZOOM(ウェビナー)で行われ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大学・教育・保育の現場からそれぞれ報告されました。
大学生からは、入学式も中止、授業はオンライン、履修登録もメールで、説明書だけで分かりづらい。情報収集が非情に重要でした。自己管理能力が問われる。なかなかバイトが見つけられない。学校施設を活用できない、質問しづらいなど、何のために大学に入ったのかを今一度問い直す機会になりました。
小学校の教師からは、何の前触れもなく出された休校要請で、学校は大混乱に3月の卒業式もなくなりました。学校が再開してしばらく分散登校、午前中授業、2学期制の実施、夏休み冬休み短縮となりました。教師は感染症対策の朝の健康チェック、教室の消毒・掃除など。子どもたちは一日中マスク着用それがずっと続いている。子どもたち同士、担任も、名前と顔がよくわからない、教師も子ども大変な状況。
保育現場から、緊急事態宣言後、保護者を園舎内の入園が禁止され、保育士が子どもの荷物準備の確認や管理の業務が増えた。子どもたちは歌を歌うことも、手をつなぐことも自粛され、ふれあいながらの保育ができない。
コロナ禍をきっかけに、大学・学校・保育所のあり方、そこで働く人々の働き方が問われています。先進国並みの少人数学級(20~25人)を、子どもたちが心豊かに育つ権利が保障される、そうしたコロナ後の社会を見据えた運動の必要性が確認されました。
9条の会
3月に入り、日中の日差しは暖かく、春めいてきました。3月の6・9行動は、9日の夕方小倉の鴎外橋横で行いましたが、日も長くなり明るい中で行動することができました◆昨年10月24日に批准国が50か国に達し、本年1月22日に発効した核兵器禁止条約は、その後さらに4か国が批准し、現在54か国が批准。この条約が真に効力を持たせるために、唯一の戦争被爆国である日本もこの条約に参加することをヒバクシャや多くの日本人が望んでいます◆コロナの感染を防ぐため、画板は持たずに机の上に署名用紙を置いて署名を訴えましたが、ご家族が被爆者だという男性など、足をとめて署名して下さいました。来月は6日の夕方実施します。
北九州ぶらり散歩 キタぶら
かわいいお雛様にうっとり
桜に一羽のメジロが。
春が近づく長崎街道木屋瀬宿をぶらりと訪ねました。
宿場にまつわる史料で木屋瀬の歴史を紹介・展示している木屋瀬宿記念館「みちの郷土資料館」では、ひな人形の展示が。(八幡西区木屋瀬3丁目16の26)
今年は、木屋瀬ゆかりの人形作家井上春子さんの作品をはじめ、多くのひな人形が飾られています。入館料は大人240円、高校生120円、小中学生60円です。
江戸時代のひな人形も
そこから少し足を延ばすと「旧高崎家住宅」があります。
高崎家は、江戸から明治時代まで続いた絞蝋・醤油醸造で財を成した木屋瀬の商人で大庄屋格の指導的地位にあった人とボランティアのスタッフが教えてくれました。
ここのおひな様も、すごい数で中には、江戸時代のものも。ここは、入館無料です。
3月28日まで「ひなまつり」が開催されています。
春を感じにお出かけあれ。
ともに学び賢い消費者に
2月20日北九州消費者大会がオンライン開催されました。
講演では、元消費者庁長官の阿南久さんが、「ともに学び賢い消費者になろう!コロナ禍を乗り越える賢い消費とつながりづくり」と題し、東日本大震災での教訓を交え、巣ごもり消費に乗じた悪質商法(行政機関なりすまし詐欺)への注意喚起。コロナ感染症蔓延とともに「差別」と「孤立」が拡大し、大急ぎで地域の学びあい、支えあいを回復し社会と環境を考えた消費スタイルの実践が必要と話されました。
「北九州市の今」をテーマに、小学校教員の高津さんが、昨年3月の突然の休校で子どもたちのストレスや先生の苦労が話され、せめて先進国並みに並みに20人から25人くらいのクラスにして子どもたち一人一人が自分の思いを語ることができ、先生にとってもどの子にも目が行き届き声を掛けられることが必要と話され、コロナ禍での現状がよく分かった大会でした。