北九の仲間(2022/8/18 No.1341)
今月号の記事
連載記事
誇りをもって働き続けたい
自治労連では、会計年度任用職員の処遇改善に向けた取り組みを実施しています。「つながる つづける たちあがる」の頭文字をとって”3Tアクション”です。6月5日には、「3Tアクションスタート交流集会」が開催され、全国から200人以上の仲間がオンライン参加し、賃金引き上げや均等待遇の実現、安定雇用などの抜本的な制度改正をめざすことを確認し合いました。
会計年度任用職員制度がスタートして、3年目に入りました。
行革により正規職員が減らされる中、会計年度任用職員のみなさんも、市の職員としての仕事を担い、職場になくてはならない存在となっています。
一方、この制度がはじまって、身分や処遇は改善されたでしょうか。やりがいや働きがいに繋がっているでしょうか。
ほこイカアンケート
会計年度任用職員のみなさんの声・思いを集めるために、アンケートに取り組みました。誰もが安心して働きつづけられる制度づくりや、処遇改善に繋げられるよう取り組んでいきたいと考えています。
回答をお寄せいただいた中の一部をご紹介します。
〇昨年の年収は?
半数を超える方が200万円未満と回答しています。
〇改善してほしいことは?(複数回答 上位6つ)
賃金と継続雇用、続いて退職金について改善を望む声が多く寄せられました。
最後に、日頃感じていることを記入していただきました。抜粋して紹介します。
●仕事にやりがいを感じています。このまま継続雇用にしてほしいと強く感じています。
●子供の笑顔や成長を感じられた時本当に保育士になって良かったとやりがいを感じる。しかし、3月になると新年度の雇用があるのかと不安でたまりません。
●楽しく仕事をしたい。悩んだりした時に相談に親身になってのってほしい。聞き流さないでほしい。
●やりがいだけで働いています。会計年度任用職員になって良くなったという実感はないです。
●正規職員のように、病気や特別休暇などの、有給になる休みを増やしてほしい。賃金を上げてほしい。
●勉強会、研修に参加したい。●老後が心配。退職金制度があれば少し安心です。
●賃金や制度が正規職員との差がありすぎる。他
ご協力ありがとうございました。
核兵器廃絶!平和憲法を守ろう
8月6日、憲法共同センターは「平和憲法守れ」の例月行動に、核兵器廃絶を訴える「平和の波」行動も加え、小倉駅で署名・宣伝行動を取り組みました。
戦争被爆国として
この日は、広島に原爆が投下された日です。
核拡散防止条約(NPT)再検討会議が国連で開かれ、岸田首相は「核兵器のない世界の実現に向け努力したい」と述べました。しかし、日本が批准していない核兵器禁止条約に触れず、被爆者から反発の声が上がっていると報道されています。
核兵器禁止条約第1回締約国会議が6月にウイーンで開催されました。日本からも被爆者や被爆2世・3世など多数が参加し、NATO加盟のベルギー、オランダ、オーストラリアなどがオブザーバー参加しています。これは、核兵器禁止条約が無視できなくなっていることを示しているのではないでしょうか。
しかし、日本は6月20日の核兵器の人道的影響に関する会議には出席したものの締約国会議には、オブザーバーとしても参加していません。NATO加盟国などオブザーバーで参加したことで被爆国日本の「核廃絶」への態度が改めて問われています。
防衛費より生活応援に
岸田政権は防衛予算の大幅な増額や憲法の改正が急がれると主張しています。
「日本を取り巻く安全保障環境が深刻さを増している」と自民党だけでなく維新や国民民主党までが言いますが、この言葉は安倍元首相の時代から10年以上繰り返され、何がどう深刻か極めて曖昧です。
日本の軍事費2020年で世界第9位であり、GDP2%にするならば11兆円を超えると言われ、世界で3番目の軍事費となります。20年以上も経済は停滞し、特に今年に入り物価が高騰し、私たちの生活は苦しくなる中で、軍事大国化を市民は求めません。
平和外交の努力を
安全保障に危機感を覚えるのであれば、重要なのは外交努力です。
いま、東南アジア諸国連合(アセアン)は、日本・中国・アメリカ・ロシアも参加する「東アジアサミット」を強化し、ゆくゆくは東アジア規模で友好協力条約を結ぼうと提案しています。分断と対抗でなくすべての国を包み込む平和な外交こそが急がれます。
参加者からは次々と「核兵器廃絶」と「平和憲法」を守り、くらしを応援する政策を優先してと訴え市民から署名や激励を受けました。
あの夏を伝えていくために
一歩一歩願いを込めて
7月17日から21日にかけて国民平和大行進が北九州市を通過しました。
「ロシアのウクライナ侵略」とそれに便乗するような「改憲策動」に「今こそ平和を守り、核兵器なくせ」の声を大きく広げようと参加を呼びかけました。
プーチン政権が、核兵器の使用をにおわせるなど核兵器で威嚇するという事態に直面しています。これは、絶対に許されない事です。
核兵器の非人道性を訴え地球上から核兵器が廃絶されるように、と訴えながら力強く歩きました。
核兵器いらない!
8月6日は、第38回反核平和マラソンが広島平和公園を出発しました。
市職労からランナー9名が参加。門司区役所、勝山公園前、八幡東区役所では、給水の準備をしランナーを激励。
今年も千羽鶴をランナーに託し、8日の長崎平和公園のゴールまで核兵器廃絶を沿道にアピールしました。
3年ぶりの開催となった今回、中継地点でわくわくしてたすきを待つランナーの姿が印象的でした。
ランナーはじめ、運営のみなさん炎天下の中お疲れさまでした。
勝山公園スタート前 門司からのランナーからたすきを受け取る 千羽鶴を届けます
9条の会
77年前の8月9日、原爆投下の第一目標は造兵廠があった小倉でした。しかし前日の八幡大空襲の影響で視界不良のため、米軍機は長崎へ。晴れていたら、ここ北九州が被爆地だったかもしれません。私たちはこの日を特別の日と位置づけ、毎年69行動を行っています◆ロシアによるウクライナ侵攻で「核抑止力による安全」は非常に危険であり「核兵器のない安全」、外交と国際協力の推進こそが安全保障であることが明白となりました◆広島・長崎両市長をはじめ多くのヒバクシャが、日本政府が核兵器禁止条約に参加し、核兵器廃絶の運動をリードするよう訴えています。私たちも微力ながら運動を広げていきたいと思います。
キタぶら 北九州ぶらり散歩 番外編
平和への想い新たに
戦争の悲惨な真実を伝え、平和な日本・世界を願って知覧飛行場の一角に建てられたのが知覧特攻平和会館です。
九州・沖縄・台湾に設けられた特攻基地から沖縄決戦に飛び立った隊員1036人の遺品や遺影、遺書などが展示してあります。
中央展示室には、1036人の遺影や家族にあてた手紙、辞世の句などを出撃・戦死した順に展示し、当時の知覧基地の配置が分かる模型や生き残った人の証言映像もあり、涙が出ます。
陸軍四式戦闘機「疾風」が展示され、沖縄戦では特攻機として使用され、知覧から4機が出動しました。展示されている機は、世界で唯一現存する1機との記述。
屋外には、三角兵舎があり、隊員たちが出撃前の数日を過ごし、大切な人に手紙を書いたのかと感傷に浸りました。
知覧平和会館から少し離れた所に「武家屋敷群」があり、江戸情緒あふれる日本庭園など見学できます。
薩摩の小京都ともよばれ、江戸中期に造られたもので、全長700mの道沿いに当時を思い起こす武家屋敷の美しい生垣と石垣、箱庭のような庭園は、時代を遡ってタイムスリップしたように感激しました。
引き上げられた零戦 特攻隊員の宿舎「三角兵舎」
お知らせ
ー8月ー
●28日(日)・29日(月)
【自治労連大会】WEB開催
※補助組織・部会はそれぞれ別日程でWEB開催
ー9月ー
●3日(日)10時30分~17時
【九州ブロック第33回定期大会】WEB開催