北九の仲間(2020/12/15 No.1321)
今月号の記事
連載記事
コロナ禍!!最前線の職場では
11月14日新型コロナの影響で来年に延期された「人間らしく働くための九州セミナー」でしたが、来年のセミナー成功のため、「コロナ禍での働く人びとの実態と対策」をテーマに学習会がズームでの参加も含め「ウエルとばた」で開催されました。
劇的に変わった医療現場
健和会大手町病院救急現場から、今までの発熱患者を救急で受け入れた場合の対応とコロナ禍での変化が報告されました。
コロナ禍以前では、救急隊からの連絡で医師・看護師で診察・対応し胸部レントゲンなど検査を行い、インフルエンザの疑いがあれば検査を行っていました。
現在は、救急隊からの連絡で医師・看護師は個人防護服を着用し、防護服を着たものだけが診療する。特別診察室は、陰圧でコロナ対策をしてあり、飛沫感染対策も徹底している。
医師・看護師に大きな負担
病院現場では、「コロナの流行で熱のある患者さんを前にするだけでストレスを感じた」「家族にうつすのではと不安」「今まで無かった患者の触れた個所の消毒にストレスを感じる」「夏場の防護服は、過酷だった」「マスク・ゴーグルをするため視界が悪い」など深刻な職場の声が報告されました。
介護現場でも深刻な影響
3月、北九州市でも感染が増え始め、介護利用者の同居者が発熱で救急搬送され、PCR検査結果がでるまで介護利用者の自宅待機を病院に言われ、2日間の訪問介護が必要になったとき、高齢の登録ヘルパーに責任を負わすことができないので、サービス提供責任者が訪問活動を行った。幸い検査は陰性だったが、利用者や職員の安全安心のためにマスクや衛生品の確保などに走り回った。感染症管理認定看護師に現場での注意事項を研修してもらい、感染予防研修会で防護服の着脱研修を行うなど対策の改善を図っている。
コロナの困窮は政治解決を
歯の治療は、患者との距離が近く、診療抑制の影響を大きく受けていると歯科医師からの報告がありました。
国の対応は遅かったし、新型コロナの専門家がいない。リスクゼロにするには、どうしたらいいのか。医者が患者を帰していいのか、熱が出た人を見なくていいのか、検査を簡便にすることでスタッフや患者に安心を与えられると対応を考えた。
学校で歯科検診中止されたが、子どもの虫歯は、成長に深刻な影響が出ると再開に努力した。
経営面からも診療を控える人が多く出ていて、3割減となった上に治療も今までのやり方ができない、治療単価の見直しなど国の対策が必要。
過酷だった保健所
市職労から、保健所などの状況について報告しました。
新型コロナ相談ダイヤルは当初、全くの専門外の職員も動員され担当していたが、当初はPCR検査がなかなか受けられず苦情も多かった。保健所の医師は2名、保健予防課の保健師は約6名、保健環境研究所のウイルス検査担当者は3名。
当初は各部署からの応援で何とかこなしていたが、担当者の勤務は連日遅くなり、土日もなかなか休めない状況が続いた。
特に保健師が行う陽性者の調査は、不安を抱えた相手に寄り添いながら、丁寧に聞き取り、情報をまとめて検討会を行い、濃厚接触者を特定し連絡するまでを、できるだけその日のうちにしなければならず、深夜に及ぶこともしばしば。
現在は相談ダイヤルは派遣看護師が24時間対応、検査や検体搬送は民間にもお願いし、8月には新型コロナウイルスに特化した部署も作られ、負担はかなり減ってきた。保健師の応援体制も兼務辞令が出され約90名に。しかし、冬になり陽性者が拡大した場合対応できるのか、また、応援職員の本来業務へのしわよせ等、不安の中で業務をこなしていると、報告しました。
コロナ禍でのエッセンシャルワーカーと言われる最前線で働く現場の実態をリアルに聞くことができた貴重な学習会でした。
三密を避けて 新採歓迎交流会
保育所部会では、11月26日(木)と12月8日(火)の2回、新型コロナ感染症対策をしっかりと行い、「新採歓迎!読み聞かせ&交流会」を開催しました。
10月の保育所部会総会で、なかなか集まることが出来ない新採と交流することが必要と、歓迎会をすることが決まり、密を避けるため2回に分けて行う事としました。
見せ方、内容を工夫
11月26日、生涯学習総合センターには、19名の保育士が参加しました。
「絵本サークル かばくん」より服部さんに絵本の読み聞かせとお話をしていただきました。
服部さんから、他の人が子ども達に読み聞かせをしている時は、参考になることがあります。集団で読み聞かせる時は全員が絵を見えるように、座る場所の工夫を。なかなか観れない子がいて難しいなら、簡単な内容の本と合わせる等、内容の工夫を。昔話はきちんと完結する内容のもの(原作に近い)を選ぶ。機会が有れば作家の話を聞いてみること、等の話に新採さんは、ペンを走らせていました。
先輩から学ぶ
その後は、担当年齢に別れてのトーキングタイム。先輩に入ってもらって、クラスや、運動会の事等自由に話してもらいました。
保育の仕事は、先輩の技を見て学び、コミュニケーションを楽しみながら学んでいくことが大切です。繋がりや、交流はとても大事なので又、企画します。
【参加者の感想】
〇絵本読み聞かせのポイントを学ばせてもらい、翌日からすぐ実践できるものばかりで非常にためになりました。
〇同じ学年担任する同期と悩みを共有しあったり先輩がアドバイスをして戴き嬉しく思いました。
2020年 編集部が選ぶ 重大ニュース
新型コロナで始まった2020年。マスクをはずせる時が早く訪れますように。それまで一人ひとりが感染防止に努めましょう。来年も「北九の仲間」をよろしくお願いいたします。
- 新内閣発足 7年8ヶ月ぶり新首相。前首相は在職期間歴代最長
- 鬼滅の刃 首相もセリフを引用するほどのブーム
- マイナポイント 是が非でも作らせたいマイナンバーカード
- 東京五輪・パラ延期 開催は安全第一で
- 核兵器禁止条約 いよいよ来年1月22日発効。日本も署名・批准を!
- はやぶさ2帰還 休む間もなく次の小惑星へ
- 井筒屋黒崎店 62年の歴史に幕
- わっしょい百万夏まつり 初のリモート開催!花火も
9条の会
79年前の12月8日、日本軍が真珠湾を攻撃し太平洋戦争が始まりました。この戦争で2千万人を超えるアジアの人々と、310万人の日本人の命が、広島・長崎では、原子爆弾で30万人余の人々が犠牲になりました◆女性部も参加している母親連絡会では、12月8日のこの日を決して忘れず、「召集令状(赤紙)」を再び届けることにならないように、赤紙のレプリカをチラシにして、平和を守るための街頭宣伝を行っています。今年も、小倉地区では鴎外橋で宣伝を行いました◆新型コロナ感染症対策で、多くの事を自粛していますが、平和を守るために、出来る事をこれからも続けて行きます。
北九州ぶらり散歩 キタぶら
戦争の歴史も感じる小倉城
本庁の横にそびえる小倉城を散策。真向いには、小倉城庭園が。小笠原氏の別邸の下屋敷跡を復元し、大名の庭園と典型的な武家屋敷の書院を再建、茶室や展示棟を備えた文化施設だとのこと。
城の右手には、八坂神社。
歴史ある神社の左手奥に「絵馬の小径」が。龍の口から水が流れる手水舎がなかなか良い感じ。
城内に入ると第12師団司令部の正門・鉄門跡が。
1933年陸軍造兵廠が小倉城周辺で戦車や銃を造っていたとき司令部もあったからで敗戦後は米軍が45年まで使っていたらしい。昔の大砲の復元模型も司令部後近くに展示。 小倉城は、築城400年を記念して02年にカラクリシアターがリニューアルし、19年には、天守閣の内装がリニューアルと充実したものに。
しろテラスには、ラウンジやお土産、辻利茶屋の飲食コーナーもあり見るだけでなく味も楽しめた散歩道でした。
自治労連共済(組合の保険)
継続手続きがはじまります
今年はちょっと早目ですが、継続手続きの書類はお手元に届きましたでしょうか?お早目の提出をお願いいたします。
★変更のない方は、継続に○をして、印鑑を押して提出して下さい。
★変更のある方は、裏面のチェックシートの記入漏れが多いので、注意して下さい。
★今年度から、再任用された方は、保障内容を変更します。案内文を参考にして変更して下さい。
★退職後、再任用又は会計年度任用職員等で働く方は、保障内容は変わりなく継続出来ます。
★完全退職される方は、80歳まで保障のシニア共済がお勧めです。
★火災共済は、退職後もずっと継続できますので、引き続き加入を、よろしくお願いいたします。