北九の仲間(2020/09/15 No.1318)
今月号の記事
コロナ禍で職員・市民の安全な生活を守る!
新型コロナの収束が見通せない中、市職労は、市民のいのちや暮らしを守り、職員が安心して働けるよう、様々な要請を行いました。…続きを読む
安心して暮らせる最低賃金に
7月の中央最低賃金審議会で労使が最後まで対立し、全国目安が示されない中、地方の最低賃金の方向性が8月になり示されています。…続きを読む
アスベスト被害者の救済を
「建設アスベスト訴訟」は、アスベストの粉じんを吸い込んだ(ばく露)ことにより、主に呼吸器系の疾患に罹患する等の健康被害を受けた建設従事者や遺族が、「危険性を知りながら規制を怠ってきた国」と営利を優先してアスベスト建材を製造販売した建材製造企業を相手取り、賠償を求めた裁判で、福岡では、福建労を中心に取り組まれています。…続きを読む
自治労連共済(組合の保険)
台風9号・10号
台風により被災された皆様に対し、心からお見舞い申し上げます。今回の台風は最大級の警戒が呼びかけられ、ホームセンター等では、水・養生テープ・電池・カセットコンロ・パンやカップ麺の棚は売り切れでとても不安になりました。…続きを読む
ホームページリニューアル
この度、市職労のホームページをリニューアルいたしました。…続きを読む
北九州ぶらり散歩
キタぶら
若戸渡船で戸畑から若松に渡る。3分間の船旅。若戸大橋が無料なら渡し賃百円が無料にならないかな。…続きを読む
連載記事
コロナ禍で職員・市民の安全な生活を守る!
新型コロナの収束が見通せない中、市職労は、市民のいのちや暮らしを守り、職員が安心して働けるよう、様々な要請を行いました。今後も市民生活を守り、職場人員体制強化に向けて取り組みを行います。
コロナ対応で市民要求前進
市民的な面からは、中小企業支援や商店への対策、PCR検査の拡充など求めました。
その結果PCR検査センターの開設や市独自の持続化給付金(法人20万円、個人事業主10万円)、店舗への家賃支援(家賃の5分の4、上限40万円)など実現しました。
人員体制についても保健所などの増員を求めてきましたが、兼務発令での増員で純粋に増員となっていない状況です。特に保健所・病院の体制がひっ迫していると報道されていますが、その大きな原因は、市内に7ヵ所あった保健所をひとつに統合し、公立病院も次々に民営化などで合理化したことが挙げられます。
病院の経営は、全国で8割が赤字であり、コロナ関係では、感染症の指定病院は自治体病院が7割を占めています。昨年9月に厚生労働省が公立公的病院の再編統合リストを発表し、さらなる合理化の方向性を示しましたが、今回のコロナ禍で改めて自治体病院の必要性が浮き彫りになっています。
コロナ禍で自治体病院ひっ迫
市職労の上部団体である自治労連は、8月26日に厚生労働省に「公立公的病院を守る」ための署名を提出しました。
小泉中央執行委員が、「7月に自治体病院労働者の実態調査に取り組んだ。まとめの途中だが、マスク・防護服は今も足りてない状況だ。コロナ患者を受け入れているところは、長時間労働が蔓延している。人員拡充はどうしても必要だ」など地域の病院の実態を訴え、再編統合リストを撤回し、改めて感染症対策を含めて、国民の命を守る医療体制の構築を求めました。
自治体職員の削減や、統廃合などの「行革、自治体リストラ」により、市民や現場ではたらく人たちに、そのしわ寄せがおよび、大きな負担や犠牲を強いられています。今、自治体の役割が問われています。
市民の暮らしを守る視点で検証し、あらためて市民の暮らしを守る市政を目指していくことが必要です。
安心して暮らせる最低賃金に
7月の中央最低賃金審議会で労使が最後まで対立し、全国目安が示されない中、地方の最低賃金の方向性が8月になり示されています。
福岡県では、自治労連も加盟する福岡県労連が「福岡地方最低賃金審議会」に要請書を提出し、改善を求めました。
今、コロナ禍で日本経済が深刻な停滞に陥っています。そうした中、コロナ禍の下で国民の生活を支える「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる労働者の多くは、低賃金・不安定雇用の非正規労働者です。また、中小零細企業で働く労働者やフリーランスと呼ばれる個人事業主は、大幅な収入減や解雇・失業の危機にさらされています。
こうした労働者が安心して暮らせる状況を作るためには、売り上げや収入を直接支援して、事業の継続を促すとともに最低賃金の引き上げが必要です。
景気拡大にも引き上げを
コロナ禍により今後、日本・世界経済のさらなる後退が懸念されます。その立て直しのためには、GDPの約6割を占める個人消費の拡大が必要なことは明らかです。
しかし、日本商工会議所は、コロナ禍を理由に「最低賃金引上げ凍結」を検討するよう政府に要望書を提出し、その結果、中央最低賃金審議会が引き上げの目安を示さなかったと思われます。
全国で全労連は、引き上げの要請書を提出し、大幅な引き上げを求めました。福岡を含む17県で1円、14県で2円、9県で3円引き上げ改定が答申されました。
「賃上げより雇用」と経営側は主張しますが、最賃に関係なく、仕事がなければ雇用はありません。最賃を上げて企業に支援をして、景気を回復するそのためにも大幅な賃上げが必要です。
公務員の賃金も人事院の調査が遅れて始まりましたが、民間が悪いからとマイナス勧告すれば、民間にも悪影響を及ぼします。
全国一律最低賃金制度を確立し、早急に千円そして千五百円を実現し、公務員の賃金もマイナス勧告を許さないたたかいを大きく広げます。
アスベスト被害者の救済を
「建設アスベスト訴訟」は、アスベストの粉じんを吸い込んだ(ばく露)ことにより、主に呼吸器系の疾患に罹患する等の健康被害を受けた建設従事者や遺族が、「危険性を知りながら規制を怠ってきた国」と営利を優先してアスベスト建材を製造販売した建材製造企業を相手取り、賠償を求めた裁判で、福岡では、福建労を中心に取り組まれています。
全面解決に向けて!
九州の他にも、北海道・関東・関西でも同様の裁判が続いており、、これまで地裁・高裁あわせて、11回連続で国の責任が断罪されています。
企業の責任についても昨年11月の福岡高裁を含め4つで認められており、「規制を怠った国」と「危険なアスベスト建材を作り続けた建材製造企業」の責任はもはや揺るぎないものとなっています。
2008年に提訴した建設アスベスト訴訟は現在、九州・関東・関西の1陣訴訟については、最高裁にて審理が続けられています。
また、神奈川2陣訴訟の控訴審判決、東京2陣訴訟の東京地裁判決もあります。
この間にも多くの建設労働者がアスベストに起因する疾病で命を落としています。
アスベスト粉じんが原因で死亡・呼吸器系疾患にかかった全ての建設従事者が一日も早く救済され、全面解決につながる道筋をつける、公正な判決を裁判所に求める運動を市職労も応援しています。
福岡第2陣訴訟の第8回期日は、福岡高裁で9月24日予定されています。
裁判への傍聴や署名などへのご協力をお願いします。
自治労連共済(組合の保険)
台風9号・10号
台風により被災された皆様に対し、心からお見舞い申し上げます。今回の台風は最大級の警戒が呼びかけられ、ホームセンター等では、水・養生テープ・電池・カセットコンロ・パンやカップ麺の棚は売り切れでとても不安になりました。
不安解消の一つで、7月号でもお知らせした火災共済は、退職後もずっと加入出来る為とても喜ばれています。今回問い合わせで一番多いのは、屋根瓦や、車庫の屋根が飛んだ。二番目は、フェンスが倒れた等。フェンスについては、以前は対象外でしたが、組合員の要望により、2年前より対象となりました。まだ未加入の方は資料を送りますので、是非検討されてはいかがでしょうか。詳しいお問い合わせは市職労本部まで(内線2815)。FBにも載せています。
ホームページリニューアル
この度、市職労のホームページをリニューアルいたしました。「北九の仲間」は、写真がモノクロで残念な思いをしたことが何度かありましたが、WEB版ではカラーで見ていただけることにワクワクしています。復刻版「けっちゃんの秘湯迷湯そぞろ歩き」のコーナーもあります。フェイスブックも更新していきますので、「いいね!」「フォロー」をお願いします。
北九州ぶらり散歩
キタぶら
若戸渡船で戸畑から若松に渡る。3分間の船旅。若戸大橋が無料なら渡し賃百円が無料にならないかな。
その先にこれまたレトロな「石炭会館」。その一階にクロワッサンの名店「三日月」があります。取材時は、7月でソフトクリームの誘惑に負けて、会館前の「旧ごんぞう小屋」を見ながらソフトクリームをパクパクと。美味しい!
若松の歴史も感じながらのキタぶらでした。