北九の仲間(2020/11/16 No.1320)
今月号の記事
コロナ禍で労働組合が奮闘
11月5日小倉駅で全労連一斉行動が取り組まれました。…続きを読む
忘れてはならないこと ~小倉に巨大兵器工場~
第二次世界大戦と言われた戦時中に、今の小倉北区勝山公園を中心に小倉陸軍造兵廠という巨大な兵器工場があったことをご存じですか。…続きを読む
職員が安心して働ける賃金労働条件の改善を
市職労は11月10日、要求前進に向け、本庁舎北側玄関にて総決起集会、13日に総務局へ要請行動を行いました。…続きを読む
9条の会
核兵器禁止条約の批准国は、10月25日にホンジュラスが加わり、発効に必要な50ヶ国となりました。…続きを読む
北九州ぶらり散歩 キタぶら
皿倉ケーブル駅に着くと立体駐車場が整備されている。…続きを読む
連載記事
コロナ禍で労働組合が奮闘
11月5日小倉駅で全労連一斉行動が取り組まれました。
北九州では、新型コロナ感染症による経営危機を理由に、解雇などの相談が北九州地区労連に寄せられています。
地区労連では、事業者と団体交渉など行い解雇撤回や解決和解など勝ち取っています。
ボーナスゼロを撤回させる
ひとりでは声を上げにくい労働者ですが、労働組合は、労働者の権利を守るために会社と対等の立場で団体交渉をすることができます。
今年7月、東京女子医科大学で夏のボーナスがゼロとされ400人余りの看護師が退職の意向を示したと報道されました。しかし、多くの職員が「このまま黙っていられない」と労働組合に加入し、声を上げたことでボーナスゼロ回答を撤回させることができました。
雇用を守る大きな力に
緊急事態宣言が出された4月7日、ロイヤルリムジングループのタクシー運転手「全員解雇」の報道がありました。実態は、「退職合意書」にサインをさせての自主退職で解雇予告手当を払わないための脱法的な退職強要でした。
これに対し労働組合は、「雇用調整助成金を活用し、雇用を守れ」と会社と交渉し、退職強要を撤回させ事業を再開させています。
雇用調整助成金とは、新型コロナ感染症などの影響により、事業活動の縮小を余儀なくされた場合に、従業員の雇用維持をはかるために休業を実施する事業主に対して、従業員の休業手当など助成する国の制度であり、この制度も労働組合や野党の追及もあり実現したものです。労働者の雇用を維持し、休業手当を支払う場合1日1万5千円を上限に事業主に助成されます。
学生アルバイトなど雇用保険未加入の労働者も緊急雇用安定助成金で同様の保障を受けることができます。
会社倒産もあきらめるな
全国チェーンの整骨院が新型コロナの影響で経営不振に陥り破産して、1,400人が解雇・雇止めにあい3か月分の未払い賃金が発生した事例では、地域にある労働組合に相談し、未払い賃金立て替え制度が活用できるとわかり、勤務していた労働者だけでなく、内定取り消しの人も含め、ほぼ全員に賃金が支払われています。
こうした事例を訴え新型コロナからくらしや雇用を守るためにも困りごとがあれば地区労連に相談をと訴えました。
市民のみなさんの反応は良く用意したビラは、40分程度でなくなり、市民の関心を高さが伺えました。
労働相談は北九州地区労連へ (093)921ー0747
忘れてはならないこと ~小倉に巨大兵器工場~
第二次世界大戦と言われた戦時中に、今の小倉北区勝山公園を中心に小倉陸軍造兵廠という巨大な兵器工場があったことをご存じですか。
この軍事工場があるために原爆投下の目標にされたけれど、たまたま天候が悪くて長崎に原爆が落とされたとも言われています。戦後、長い年月の中で、そのことが忘れ去られようとしています。
公園の下に地下迷路?
平和のためには、忘れてはならないことがあります。
平和をあきらめない北九州ネットでは、小倉陸軍造兵廠の戦跡めぐりのフィールドワークを10月17日に企画しました。
爆撃で死者も
市職労も憲法を守り、平和を希求する立場で参加しました。
金田の筑豊ラーメン山小屋近くにある造兵廠外壁と陸軍用地石標そして地下への入口らしき横穴から始まり、新小倉病院に残る造兵廠時代から使われていた白い建物。
健和会大手町病院には、小銃試射場があり、試射のために壁が直線であったこと。
小倉造兵廠には、地下道が張り巡らされ、地下道への入り口がコープ野村に残っていること。
安川電機のコンクリートの壁も造兵廠時代のものとみられ、風船爆弾の工場がハローデイの所にあり、米軍の爆撃で約80人の死者が出たと言われています。
小倉に造兵廠ができたのは、1923年に関東大震災により東京にあった兵器工場が大被害を受け、27年に小倉へ造兵廠移転が決定し、33年陸軍造兵廠小倉工廠として開設され、40年小倉陸軍造兵廠と名前が変わったとのことです。
ここでは、航空機用機関砲や軽戦車、軍刀・砲弾・弾丸など作られていました。
学生が動員され、きつくても休めず、軍人並みの規律で病気で休んでも、憲兵が自宅に押し掛け取り調べられたと資料の説明に、戦争の非情さを改めて感じた一日でした。
職員が安心して働ける賃金労働条件の改善を
市職労は11月10日、要求前進に向け、本庁舎北側玄関にて総決起集会、13日に総務局へ要請行動を行いました。
今年は新型コロナウイルス感染症対策を考慮し、総決起集会では密にならないよう十分間隔をあけ、要請行動では、執行部と各評議会の代表者が参加。要請行動に参加できない組合員から私の一言要求カードを記入し代表者が当局に提出しました。
総決起集会では、重野委員長からあいさつの後、来賓からの挨拶、坂内書記長から経過報告ののち、2名の代表者から決意表明がありました。
要請行動では、各評議会からの代表者が、再任用職員の処遇改善、会計年度任用職員の一時金の改善、査定昇給、昇任試験制度の改善など強く訴えました。
各区・職場で、区長要請、所属長要請、職場オルグを行い、要求前進に向けて全力をあげて取り組んでいます。
わたしの一言要求
- 昇給制度改悪の撤回を。
- 感染の不安の中業務している。月例給、一時金の引き上げを。
- 非正規と正規の休暇制度の差別をなくして。(特にインフルエンザでの病気休暇新設)
- 保育所の老朽化のため建て替えをしてほしい。
- 人員を増やして。
- 学校給食の技術伝承の為新規採用を。
- 会計年度任用職員の雇用継続。一時金は全員に支給してほしい。
- 再任用の給与水準の見直し、一時金の率を正規と同じに。
9条の会
核兵器禁止条約の批准国は、10月25日にホンジュラスが加わり、発効に必要な50ヶ国となりました。90日後の来年1月22日にいよいよ発効します
これを受け、広島、長崎両市長をはじめとして、唯一の戦争被爆国である日本もこの条約に参加するよう望む声が強まっています。10月末には日本政府にこの条約に署名・批准するよう求める新しい署名の取組が始まりました
11月6日の6・9行動は、日暮れも早くなり小倉イルミネーションの下での短時間の取組でしたが、この新しい署名にも取り組みました。今まで取り組んできたヒバクシャ国際署名は272筆となりました。1月に国連に最終提出します。
北九州ぶらり散歩
キタぶら
皿倉ケーブル駅に着くと立体駐車場が整備されている。
子どもたちが小さい頃は、よく来ていたのに、いつできたの。まあ10年くらいは来てないかな、と納得。
ケーブルカーは全面ガラス張りで自然ゆたかな風景が楽しめる。山麓駅から山上駅まで約5分で到着。
夜景は、新日本三大夜景に選ばれたという。次は夜景を楽しみたいな。展望台までは、歩いても良いけど可愛らしいスロープカーに乗ることに。このスロープカーからの風景も素晴らしい。
山頂の芝生広場には、天空ドームがあり、その中には、ハートのモニュメント。ハートの中には、藍の島が見え、「恋人の聖地」に5年前に認定されたとのこと。
展望台駅の2階に展望レストランがあり、海老ドリアと紅茶をいただく。おいしかった。レストランの入り口付近には、皇后杉が展示。
豊かな自然と美味しい食事で充実したキタぶらでした。