いのちと健康センター(2021/06/01 No.160)

コロナを問う ワクチン頼みの・影・影 接種による問題は、直ちにはありません?

 菅政権が新型コロナ対策の「切り札」と位置づけるワクチン接種が遅れています。
 2月に始まった医療従事者の接種に続き、4月からの高齢者の接種が始まり、政府は6月中に高齢者の接種を終えるとしていましたが、その後7月末に延期。秋までには希望する国民全員に接種すると提言を出しています。ワクチン接種とその事務や問い合わせを担う自治体はスケジュールに振り回され大変な状況です。

厚労省の副反応報告

 厚生労働省の調査(HP5/2まで)では、ワクチン接種(382万回)後の副反応の疑いが5560例、内訳は死者39人、アナフィラキシー反応が805例あったと報告されています。その他の症状として発熱・頭痛・悪心・嘔吐・下痢・悪寒・倦怠感等です。ほとんどが医療関係者からの報告で、症状ごとの詳細な内容も報告されています。
 死者など重度の副反応は「ワクチン接種との関連性が証明できない」とし、その後は安全性についての情報が乏しく、「スピード感を持ってワクチン接種をする」とのみ報道されています。

初の遺伝子操作ワクチン

 ワクチンの歴史は200年ほど前の天然痘ワクチンから始まり、①生ワクチン、②不活化ワクチン、③今回のコロナワクチンは核酸ワクチン(mRNA&DNA)で、初めての遺伝子操作ワクチンです。
 ファイザー社の治験では有効性は95%、重大な副反応は認めれなかったと報告されています。

接種は、あなた自身の判断

 ワクチンの安全性確認は10年単位のスパンが必要とされていますが、今回のワクチンはパンデミック下、急ピッチで作られ緊急承認されました。そのため1年、3年、5年、10年後はどのような反応が出るか、将来の副反応について十分にはわかっていません。
 核酸ワクチンで人はどうなるか、打ってみるまでわからないが現実です。地球規模の社会的人体実験ともいえるでしょう。
政府は「接種は個人の判断」とする一方で、マスコミも総動員で「1日でも早く、1人でも多く」と接種を呼びかけます。 接種にはリスクがあることをしっかり認識することが必要です。その上でまさにあなた自身の判断です。

しっかり判断してね

 ワクチン副反応・総務省通知

 総務省は、5月12日、ワクチンの接種により自治体職員へ副反応が出た場合、「有給の特別休暇」とするよう全国の自治体に通知をしました。
 ワクチン接種に伴う副反応かどうかにかかわらず「発熱等の風邪症状」が見られた場合、「出勤困難休暇を承認」、副反応が生じた場合も「有給の特別休暇」とすることを求めています。また事務連絡には、ワクチン接種を「医療従事者等(薬剤師、救急隊員、保健所職員、高齢者が入所する社会福祉施設職員)」が希望する場合「職務」とすると明記。別の事務連絡では、接種に伴う健康被害は公務災害と示されています。

「全国安全週間」を7月に実施

未来へつなぐ安全職場

 厚生労働省では7月1日から1週間、「全国安全週間」を実施します。
今年度のスローガンは、『持続可能な安全管理 未来へつなぐ安全職場』です。
 今年で94回目となる全国安全週間は、労働災害を防止するために産業界での自主的な活動の推進と、職場での安全に対する意識を高め、安全を維持する活動の定着を目的としています。
 それぞれの事業場では、労使が協調して労働災害防止対策が展開されてきました。この努力により労働災害は長期的には減少しており、20年の労働災害による死亡者数は3年連続で過去最少となる見込みです。

4日以上休業の災害は増加

 一方、休業4日以上の労働災害による死傷者数は、高齢者の労働災害や転倒災害など「動作の反動・無理な動作」による労働災害が年々増加していることに加え、新型コロナウイルス感染症の罹患による労働災害の増加により、平成14年以降で最多となる見込みです。

すべての労働者が安全に働ける職場

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う社会情勢の変化等に対応し、将来を見据えた持続可能な安全管理を継続して実施していくことにより、すべての働く人が安心して安全に働くことができる職場の実現をめざしています。
 6月1日(火)から30日(水)までを準備期間として、各職場における巡視やスローガンの掲示、労働安全に関する講習会の開催など、さまざまな取組を行っていきます。

つぶやき 余命を生きる

 コロナ感染症拡大の報道が日常になった。全世界で、コロナによる死者が320万人を超え、ふと、死について考えさせられる▼最近、私の周りで病気知らずのMさんが膵臓ガンの宣告を受けた。彼女は今年3月、食事に関係なく腹痛の違和感があり受診したと言う。超音波検査等の精密検査でステージ4の膵臓ガンであることがわかった▼彼女は、医師から病状の詳しい説明を受け、余命をはっきり宣告された。彼女は厳しい事実を冷静に受け止め、一日一日を大切にして残りの時間を過ごす決心をしたと、落ち着いて語る。でも、家族は人一倍元気だった彼女に起きた事実を受け止めるには、あまりにも急なこと、整理がつかないようだ▼日本人の死亡原因第一位はガンで、2人に1人はガンで亡くなるとも言われている。国が発表したガンの大規模調査結果は、ガンと診断された患者の「10年生存率」は全体の平均が59・4%。部位ごとの生存率では、膵臓は最も低い。ステージ4では10年生存率0・8%、5年生存率でも9・8%だった▼彼女の体調は、次第に痛みが激しくなり鎮痛剤の処方を受けている。これが効かなくなればモルヒネへと進むと。あまりにも急であるこうした現実を受け止め、自分の葬儀のことまで語ってくれた▼治る見込みの無いガン宣告に、自分らしい時間の過ごし方を考えた。生きることに意味がある、今から変化を素直に受入られる、心と身体の免疫力を高めたい。残された日々を楽しく生きるために、そう心に思う。(N生)